応募単価と採用単価を10分で出して採用改善の優先順位を決める

応募単価・採用単価を計算して採用改善の優先順位を決めるイメージ

「応募が少ないから媒体を増やす」「うまくいかないから原稿を全部作り直す」。
これが失敗しやすいのは、費用対効果の“基準”がないまま動いてしまうからです。
この記事では、厳密でなくていいので、応募単価・採用単価を“ざっくり”出して、どこを直すべきかを一発で決める方法をまとめます。

この記事でわかること
  • 応募単価・採用単価を荒くても出すべき理由
  • 10分で終わる計算手順(必要な数字は最小限)
  • 数字の読み方(改善の優先順位の決め方)
  • よくある落とし穴(比較できない数字を作らない)

応募単価と採用単価をざっくりでも出すべき理由

採用は「改善ポイントが多すぎる」のが難しさです。だからこそ、優先順位の軸が必要になります。
その軸が、応募単価(応募1件あたりの費用)と採用単価(採用1名あたりの費用)です。

完璧な集計は不要です。大事なのは、毎月同じルールで出して「上がった/下がった」を判断できること。
それだけで、媒体変更・原稿修正・LP改修の判断がブレなくなります。

応募単価・採用単価の式(費用÷件数)の図解
まずは“費用÷件数”の形だけ固定します。精度は後で上げられます。

まず決めるのは3つだけ(定義・期間・費用の範囲)

① 採用の定義(いつを採用とするか)

「内定承諾」「入社」「試用期間終了」など、どれでも構いません。ただし一度決めたら変えないこと。
途中で定義が変わると、採用単価が比較できなくなります。

② 期間(原則は月次、難しければ四半期)

まずは月次で十分です。応募が少ない業種なら四半期でもOK。
大事なのは、同じ期間で並べて見ることです。

③ 費用の範囲(外部支出だけ/工数も入れる)

外部支出(広告費・媒体費・紹介料など)だけでも出せます。
さらに精度を上げたい場合は、社内工数を「社内時給×時間」で見積もって加えると、意思決定が強くなります。
ただし、最初から細かくやりすぎると続かないので、まずは外部支出だけで回してもOKです。

計算手順(最短10分)

ステップ1:必要な数字を集める

  • 期間内の費用(外部支出の合計)
  • 応募完了数(/thanks/到達など、同じルールでカウント)
  • 採用数(あなたが決めた“採用の定義”でカウント)

ステップ2:計算する(式はこれだけ)

  • 応募単価 = 費用 ÷ 応募完了数
  • 採用単価 = 費用 ÷ 採用数

ステップ3:媒体別に切る(可能なら)

余力があれば、費用と応募を媒体別に分けます。
ただし、媒体別の応募計測が曖昧なら「主要2媒体+その他」くらいの粒度で十分です。

週次または月次の入力表(費用・応募・採用)イメージ
入力列は増やしません。費用・応募・採用の3列だけでも回ります。

数字の読み方(どこを直すと効くか)

応募単価・採用単価が出たら、次は“どこを直すと一番効くか”を固定します。
おすすめは、E2E(表示→クリック→応募完了)とセットで見ることです。

  • 応募単価が高い:入口(表示/クリック)が弱い可能性が高い → 原稿の冒頭1画面、訴求の一致、条件表記の整合
  • 応募単価は普通だが採用単価が高い:面接以降の歩留まりが弱い → 連絡速度、日程調整、面接官の基準ブレ
  • 両方高い:入口と選考の両方に問題 → “一番落ちている段階”から1つだけ直す
改善の優先順位(入口改善か選考改善か)を決める図
直す場所を1つに絞れると、改善が積み上がります。

よくある落とし穴

月ごとに“採用の定義”が変わる

内定承諾で数えたり、入社で数えたりが混ざると、採用単価が壊れます。定義は固定してください。

入力する列が増えすぎて止まる

最初は3列(費用・応募・採用)で十分です。精度は、運用が回ってから上げます。

媒体別に分けたつもりで、実は数字が信用できない

媒体別が曖昧なら「主要2媒体+その他」に落としてください。比較できる状態が最優先です。