RPOを依頼する前に社内で決めておくべき7つのこと

採用の外部支援を始める前に合意を整えるイメージイラスト

「採用が回らないから外部に頼みたい」と思ったとき、実は一番つまずきやすいのが“任せ方の合意”です。
任せる範囲・判断のルール・見る数字が曖昧なまま始めると、着手は早くても改善が進まず、結局「何をしてもらっているか分からない」状態になりがちです。
この記事では、RPOを依頼する前に社内で決めておくべき7つの項目を、1時間で揃えるための手順とシート付きでまとめます。

この記事でわかること
  • RPO導入で失敗しやすい「曖昧ポイント」と先回りの潰し方
  • 社内で決めるべき7つの項目(一覧と判断基準)
  • 1時間で合意を作る「合意シート」(コピペで使える)
  • 週次で改善を回すための役割分担と見る数字
  • 揉めやすいSLA・権限・個人情報の注意点

なぜ任せる前の合意が成果を左右するのか

外部支援(RPO)を入れても成果が出ないケースの多くは、能力不足ではなく「前提のズレ」で起きます。
具体的には、任せる範囲/判断のルール/見る数字が揃っていないまま走り始めることが原因です。

よくある失敗パターン

  • 範囲が増殖する:最初は求人原稿だけのつもりが、気づけば面接調整・候補者対応まで“なんとなく”広がる
  • 意思決定が止まる:誰が何を承認するか不明で、原稿や導線の改善が前に進まない
  • 改善の優先順位が毎回変わる:数字がないので、声の大きい意見に引っ張られて場当たりになる
  • 何をしているか分からない:報告が「作業報告」だけで、次に直す場所が決まらない

先に決めると速くなる理由

合意が揃うと、外部は「手を動かす」だけに集中できます。社内も「判断するだけ」になります。
その結果、改善サイクルが週次で回る状態に入りやすくなります。

RPOがうまくいかない典型パターン:任せる範囲・判断ルール・見る数字が曖昧だと改善が止まる
失敗の多くは“能力”ではなく、任せ方の前提が揃っていないことから起きます。

社内で決めておくべき7つのこと(一覧)

まずは全体像です。下の7項目は、どれか1つでも曖昧だと、運用がブレて成果が出にくくなります。
「全部を完璧に」ではなく、「空欄を作らない」ことが狙いです。

7項目チェック表

  • ① 成功の定義:いつまでに、どの職種で、何名を、どの状態まで(面接設定/内定承諾/入社)
  • ② ターゲット前提:必須3つ/歓迎3つ/避けたいミスマッチ3つ
  • ③ 集客チャネル方針:使う媒体・優先順位・やらないこと(増やす前提を作らない)
  • ④ 選考フローと権限:誰が判断するか、いつ決めるか、止まった時のエスカレーション
  • ⑤ 連絡ルールとSLA:返信目安、連絡手段、週次MTG、緊急時の扱い
  • ⑥ 追う数字とレポート粒度:どこで詰まっているかを切り分ける最小KPI
  • ⑦ 役割分担と成果物:外部がやる作業、社内がやる判断、毎週出す成果物

この7つが揃うと、外部への依頼が「お願いベース」から「仕様書ベース」になります。
その時点で、スピードも品質も上がります。

7つを1時間で揃える合意シート(コピペ用)

下は、社内でそのまま使える合意シートです。社内の担当者と決裁者で、まずはこれを埋めてください。
埋まった時点で、外部はすぐ着手できます。

合意シート(そのまま貼って使う)

【1】成功の定義(必須)

  • 対象職種:
  • 採用人数:
  • 期限(いつまでに):
  • 成功の到達点(例:面接設定/内定承諾/入社):
  • 今の課題(見られていない/押されていない/完了していない のどれが濃いか):

【2】ターゲット前提(必須)

  • 必須(Must)3つ:
  • 歓迎(Want)3つ:
  • 避けたいミスマッチ3つ:
  • 候補者が不安に感じそうな点(先にFAQで潰す):

【3】チャネル方針(必須)

  • 使う媒体(優先順):
  • 自社LPの有無(ある/ない/作る):
  • 今はやらないこと(例:媒体追加/職種追加/広告投下 など):

【4】選考フローと権限(必須)

  • 選考ステップ:書類 → 一次 → 最終 → オファー(例)
  • 各ステップの判断者:
  • 判断期限の目安(例:24h以内/2営業日以内):
  • 止まった時のエスカレーション先:

【5】連絡ルールとSLA(必須)

  • 候補者への一次返信の目安(例:当日〜翌営業日):
  • 連絡手段(メール/SMS/チャット等):
  • 社内の返信目安(外部からの確認事項に対して):
  • 週次MTG(あり/なし)と固定枠:

【6】見る数字(必須)

  • 最低限のKPI:表示数/クリック数/応募完了数(/thanks/到達)/面接設定数/採用数
  • 週次で見る「率」:クリック率/応募完了率/面接設定率
  • レポート頻度:週次(推奨)/隔週/月次

【7】役割分担と成果物(必須)

  • 外部がやる作業:
  • 社内がやる判断:
  • 毎週出す成果物:
合意シート(7項目)→週次運用→改善を回す流れの図
合意を仕様に落とすと、週次で改善が回る状態に入りやすくなります。

決めた内容を運用に落とす手順(最短3ステップ)

合意シートが埋まったら、次は「運用として回る形」に落とします。最短で次の3ステップです。

ステップ1:キックオフで今週の焦点を1つに絞る

  • 対象職種を1つに絞る(最初から複数職種にしない)
  • 今週の焦点を1つに絞る(見られていない/押されていない/完了していない)
  • 決裁者の判断タイミングを決める(止まる最大原因)

ステップ2:週次で見る数字を固定する

週次で同じ数字を見られるようになると、改善がブレません。
おすすめは「表示/クリック/応募完了(/thanks/)/面接設定/採用」の5つに絞ることです。

ステップ3:改善ToDoを作業と判断に分ける

  • 作業:原稿修正、LP文言調整、FAQ追加、計測確認など
  • 判断:給与条件、必須要件、選考基準、面接官アサインなど

作業と判断が混ざると、進捗が止まります。週次レポートも「作業報告」ではなく、
ボトルネック→打ち手→次週ToDoの順で固定すると運用が安定します。

導入前に確認すべき注意点(揉めやすいポイント)

SLAは守れる基準を先に置く

返信を速くしたい気持ちは正しい一方で、守れないSLAは逆に信用を落とします。
最初は「当日〜翌営業日」など、確実に守れる基準に置き、運用が回ってから上げる方が現実的です。

権限が曖昧だと改善は止まる

「誰がOKを出すか」が決まっていないと、原稿もLPも止まります。
決裁者が毎回見るのが難しい場合は、判断の委任範囲(例:文言の微調整は担当者判断でOK)を明記してください。

個人情報の扱いは流れで決める

  • 応募情報がどこに届くか(フォーム→通知→管理)
  • 外部が触れる範囲(閲覧のみ/返信まで/集計まで)
  • アクセス権の付与・回収のルール

ここを曖昧にすると、運用上の事故につながります。最初に「どこまで触って良いか」を一文で合意しておくのが安全です。

導入前に揉めやすい3点:SLA(返信目安)・権限(誰が決める)・個人情報(触れる範囲)
揉めやすい論点は3つに絞れます。最初に言語化しておくと運用が止まりません。

よくある質問

Q. 7つ全部が決まらないと依頼できませんか?

依頼はできますが、空欄が多いほど成果が遅れます。おすすめは「成功の定義」「権限」「見る数字」だけでも先に埋めることです。
ここが揃うと、運用が止まりにくくなります。

Q. 週次レポートは必要ですか?

週次が一番現実的です。月次だとズレた運用を1ヶ月続けてしまい、修正が遅れます。
“同じ曜日に15分だけ見る”のが、継続しやすい最小ルールです。

Q. どこが詰まっているかは、どう見分けますか?

まずは「見られていない/押されていない/完了していない」に分けてください。
表示が少ないなら入口、クリックが弱いなら訴求と1画面目、完了が弱いならフォームと不安要素がボトルネックになりやすいです。

ここまで整理しても「社内で決め切れない」「運用まで落とし込む時間がない」場合は、
まずは下で詳細をご確認ください。必要なら、そのままご相談ください。

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