応募が増えない原因が分かる「表示→応募完了まで追うE2E計測の始め方」

表示→クリック→送信→応募完了まで追うE2E計測のイメージ

応募が増えない原因は、「媒体が弱い」ではなく、途中で落ちている場所が見えていないだけのケースが多いです。
この記事では、表示→クリック→送信→応募完了(Thanks)までを同じルールで追う「E2E計測」を、0円(Googleフォーム+スプレッドシート)で始める手順に絞って解説します。
週1回15分で「どこを直せば効くか」が判断できる状態を作っていきましょう。

この記事でわかること
  • E2E計測で見るべき“4つの点”(表示→クリック→送信→応募完了)
  • 週次で迷わない最小KPIセット(見る数字はこれだけ)
  • Googleフォームで流入別に応募完了を取る方法(フォーム分岐の作り方)
  • スプレッドシート1枚で「詰まり」を特定する集計の型
  • 数字の落ち方から、直す順番を固定する改善ルール

E2E計測とは:応募が増えない“場所”を切り分ける

E2E計測は「応募が増えない理由」を、感覚ではなく“途中の落ち方”で切り分けるための考え方です。
追うのは、次の4つだけで十分です。

  • 表示:求人・LPが見られた回数(入口の量)
  • クリック:応募ボタンが押された回数(興味の強さ)
  • 送信:フォーム送信の回数(行動の完了)
  • 応募完了(Thanks):送信後に完了画面へ到達した回数(正しく完了した証拠)

たとえば「クリックは多いのに送信が少ない」なら、フォーム設計や不安解消に問題がある可能性が高い。
「表示が少ない」なら入口(掲載・運用)の問題。
このように、直す場所が1〜2箇所に絞れるのがE2E計測の強みです。

E2E計測の4点(表示→クリック→送信→応募完了)を並べた図解

ポイントは「精密さ」より同じルールで毎週見ること。
数字の粒度は後から上げられます。最初は“止まらない形”で回すほうが価値があります。

最小KPIセット:週15分で回すために見る数字

ここで作りたいのは、毎週「見る→判断する→1箇所だけ直す」が迷わず回る状態です。
まずは最小のKPIセットに絞ります(最初から細かくやると運用が止まります)。

見る数字(最小セット)

  1. 表示数(求人閲覧数/LP閲覧数)
  2. クリック数(応募ボタンのクリック)
  3. 送信数(フォーム送信)
  4. 応募完了数(Thanks到達)

見る比率(固定で3つだけ)

  • クリック率=クリック ÷ 表示
  • 送信率=送信 ÷ クリック
  • 完了率=応募完了 ÷ 送信

この3つの比率だけで「どこが詰まっているか」が判断できます。
重要なのは、詰まっている段階だけ直すこと。全部を同時に直すと、何が効いたか分からなくなります。

週次15分の見直し(これだけ固定)

  1. 数字が落ちている段階を1つだけ選ぶ(表示 / クリック / 送信 / 完了)
  2. 原因の仮説を1つだけ立てる
  3. 改善を1つだけ実施する(直す場所は1箇所)
  4. 翌週の数字で当たり外れを見る

Googleフォームで「応募完了」を取る:流入別に分ける方法

Googleフォームは「送信(回答)」が確実に取れます。ここでやるべきことはシンプルで、流入別に数字が分かれる状態を作るだけです。
“どこから来た応募か分からない”状態だと、改善が当たっているか判断できません。

方法A:流入ごとにフォームを分ける(おすすめ:ミスが少ない)

例:Indeed用フォーム/求人ボックス用フォーム/自社サイト用フォーム…のようにフォームURL自体を分けます。
応募者に余計な入力をさせずに済み、集計も迷いません。最初はこれが最短です。

方法B:フォームは1つで、流入だけを“選択式”で持たせる

フォームの最初に「流入元(選択式)」を置きます(Indeed/求人ボックス/自社サイト/紹介/その他)。
ただし、この方式は入力ミスが起きやすいので、運用が安定するまでは方法Aのほうが安全です。

応募完了(Thanks)画面に入れるべきこと(短くてOK)

  • 応募のお礼
  • 今後の流れ(例:書類確認→連絡までの目安)
  • 連絡手段(メール/電話)と、確認してほしい事項(迷惑メール等)

完了画面が薄いと、応募者側の不安が残り、途中辞退や連絡が取れなくなる原因になります。
ここは“短くていいので、必ず書く”がルールです。

流入別にフォームを分けて応募完了を計測する構成図

スプレッドシートで集計する:1枚で詰まりが分かる形

ここでの狙いは「入力作業が増えない」ことです。
Googleフォームの回答は自動で溜まるので、見るための1枚(週次サマリ)だけ作ります。

シート構成(おすすめ)

  • RAW:Googleフォーム回答(自動)
  • 週次サマリ:判断に必要な数字だけ(ここだけ見る)

週次サマリの列(そのまま使える最小形)

流入 職種 表示 クリック 送信 応募完了 クリック率 送信率 完了率 次に直す場所
2025/12 第3週 Indeed 営業 1200 96 12 12 8.0% 12.5% 100% フォーム(項目/不安)

表示・クリックは媒体やLP側の数値を転記でOKです(最初から自動化しない)。
大事なのは、同じルールで毎週入れること。これだけで改善の精度が上がります。

運用ルール(止まらないための最低条件)

  • 媒体×職種の分け方は、最初は2〜3媒体だけに絞る(その他はまとめる)
  • 週次レビューでは、直す場所は常に1箇所
  • 改善は「次の週に数字で判定できるもの」だけやる(長期施策は別枠)

直す順番の決め方:落ち方別の改善ルール

E2Eが取れると「何から直すべきか」が固定できます。迷わないために、落ち方ごとのルールを先に決めておきます。

① 表示が少ない(入口が弱い)

  • 媒体側:更新頻度・掲載枠・タイトル(職種名/冒頭1画面)
  • 求人/LP側:最初の1画面で「何の仕事か」が伝わるか

② クリック率が低い(興味が弱い)

  • ファーストビュー:仕事内容/魅力/条件の出し方を整理する
  • 写真・ビジュアル:不安を増やしていないか(暗い・古い・情報がない等)
  • FAQ+安心表記:応募前の不安が残っていないか

③ 送信率が低い(フォームで落ちる)

  • 入力項目の削減(必須の見直し)
  • スマホで入力しやすい設計(選択式、入力補助)
  • 個人情報の扱い・連絡目安・選考の流れを明記(不安の除去)

④ 完了率がズレる(計測が崩れている)

  • 送信後の遷移(完了画面/Thanks)を統一
  • フォームが多すぎて集計が割れていないか(分けすぎ注意)
E2Eの落ち方別に直す順番を示した図解(表示/クリック/送信/完了)

ここまで決めてしまえば、毎週やることは同じです。
数字→落ちている場所→1箇所だけ直す→翌週判定。これを回すだけで、動線は確実に整っていきます。

よくある質問(WordPress/Contact Form 7でもできる?)

Q. Googleフォームじゃないとダメですか?

ダメではありません。要点は「送信」と「応募完了(Thanks)」が同じルールで集計できることです。
WordPress(Contact Form 7)でも、送信後に/thanks/へ遷移させる設計にして、週次サマリに数字が入れば十分です。

Q. 媒体別に分けるのが大変です。最低限は?

最低限は「主要媒体2〜3個」だけでOKです。きれいに分けることより、毎週見て直せるほうが成果に直結します。
例:Indeed/求人ボックス/自社サイト(その他はまとめる)。

Q. 何を直すときも“1箇所だけ”って本当に足りますか?

足ります。むしろ複数箇所を同時に変えると、何が効いたか分からず、改善が止まるのが一番の損です。
週次で回す前提なら、1箇所ずつのほうが最短で精度が上がります。

Q. 次にやることは?

まずは「表示・クリック・送信・応募完了」が、媒体×職種で週次サマリに入る状態を作ってください。
その上で、数字が落ちている段階を1つ決め、1箇所だけ改善します。
まずは下で詳細をご確認ください。ご納得いただけたら、応募へお進みください。