
求人媒体(Indeed・求人ボックスなど)で、候補者が最初に見るのは「求人詳細を開いた直後の1画面目」です。
ここで「自分の仕事か」「条件は成り立つか」「応募する理由があるか」が判断できないと、本文を読む前に戻られます。
本記事では、求人詳細のファーストビューに最初に置くべき5項目を、順番つきで整理します。
ゴールは、求人詳細の離脱を減らし、応募(または応募先サイトへの遷移)の質と量を同時に上げることです。
- 求人詳細の1画面目で、候補者が何を確認しているか(判断の順序)
- 求人詳細ファーストビューに入れるべき5項目と、崩れない並べ方
- 「魅力」を形容詞ではなく“事実”で伝える書き方
- 必須条件を増やしすぎず、ミスマッチも増やさない設計のコツ
- そのまま使える例文テンプレと、直し方の優先順位
求人詳細の1画面目で「落ちる」理由
求人詳細を開いた直後、候補者がやっているのは「熟読」ではなく、スクリーニングです。
まずは数秒で、「読む価値があるか」を判定します。
その判定で見られているのは、だいたい次の順番です。
- これは何の仕事か(職種名だけでなく、役割が想像できるか)
- 自分が対象か(必須条件・勤務地・時間の前提が合うか)
- 応募する理由があるか(“この会社ならでは”が事実として置かれているか)
- 不安が解消される見込みがあるか(残業・休日・選考の流れなど、地雷が見えないか)
1画面目にこれらの判断材料が無いと、候補者はこう感じます。
「結局、何が売りで、どんな条件で、何をする仕事なのかが見えない」。
この状態だと、本文がどれだけ丁寧でも読まれません。だからこそ、1画面目は“会社紹介”より先に、判断材料を置く必要があります。
最初に置くべき5項目(順番つき)

1)職種名+一言役割(最初の3秒で仕事を想像させる)
「経理」「営業」「製造」だけだと、仕事の中身が人によってズレます。
職種名の直後に、一言で役割を添えてください。抽象ではなく、業務の範囲が見える言い方が有効です。
- 例:経理スタッフ(請求〜入金消込までを滞りなく回す)
- 例:法人営業(既存顧客の更新・追加提案を中心に担当)
- 例:製造スタッフ(手順どおりに製品を仕上げる工程担当)
2)魅力は1つだけ(形容詞ではなく“事実”で置く)
1画面目で魅力を並べるほど、薄く見えます。ここは1つだけに絞ります。
また、「働きやすい」「成長できる」といった形容詞は、受け手の解釈が割れるので避けます。代わりに事実を置きます。
- 残業:繁忙期でも月◯h程度(目安)
- 任せ方:入社後◯ヶ月で担当を持つ/判断はチームで行う
- 担当範囲:ここまでを担当/ここからは別部署・別担当
- 評価:評価の軸は◯つ、面談は◯ヶ月に1回
事実があると、応募の質が上がります。逆に、抽象的な魅力は「よくある求人」に見えて埋もれます。
3)必須条件は3点以内(“ふるい”ではなく“誤解防止”)
必須条件を増やしすぎると、該当する人まで離脱します。
1画面目の必須は、誤解を防ぐための最低限に絞ってください(目安:3点以内)。
- 悪い例:歓迎要件まで全部“必須”に入れてしまう
- 良い例:仕事の成立に必要な前提(経験・資格・体力・時間など)だけを先に出す
4)働き方の前提(勤務地・時間・休日・残業目安は先に出す)
働き方の前提は、後半に隠すほど不信感が出ます。ここは先に出した方が決まります。
書き方は文章より、型で置くのが読みやすいです。
- 勤務地:◯◯(最寄り:◯◯)
- 時間:◯◯〜◯◯(休憩:◯分)
- 休日:週休◯日(◯曜+◯曜)
- 残業:月◯〜◯h程度(目安)
5)応募導線(迷わせない一文を最後に置く)
1画面目で「合いそう」と思った人が迷わないように、最後に一文で次の行動を示します。
応募ボタンが別位置にある媒体でも、この一文があるだけで行動率が上がります。
例:
「仕事内容と1日の流れは下で具体的に紹介します。仕事内容と働き方をご確認いただき、ご納得いただけたら、応募へお進みください」
媒体仕様でも崩れない書き方(行数・言い切り・数字)
求人媒体は、表示領域・改行・強調表示のクセがそれぞれ違います。
そこで、媒体が変わっても崩れにくい“書き方の基本”を押さえます。
コツ1|1画面目は「短い文」で言い切る(1文は40〜60字程度)
- 結論を先に書く(「当社は〜」より「この仕事は〜」)
- 主語が増えたら分割する(1段落に1メッセージ)
- カッコ書きは“役割”や“補足”だけに限定する
コツ2|数字があるものは数字で出す(“目安”でもよい)
数字は、候補者にとって最大の安心材料です。厳密な確約が難しい場合でも、目安を添えるだけで誤解が減ります。
- 残業:月◯〜◯h(目安)
- 研修:◯週間/独り立ちまで◯ヶ月(目安)
- シフト:固定/交代、週◯日など
コツ3|魅力は“形容詞”ではなく「事実の置き方」で伝える
「働きやすい」「風通しが良い」と書いても、根拠が無ければ伝わりません。
代わりに、候補者が判断できる事実(担当範囲、相談先、忙しい時期、評価の見方)を置きます。
コツ4|社内用語・業界用語は、短い言い換えを添える
「◯◯PJ」「◯◯フロー」など社内の当たり前は、候補者には通じません。
一行で言い換えます(例:「入金消込=入金と請求の突合」)。
例文テンプレ

テンプレ(求人詳細の1画面目)
【職種名】(一言役割)
──(魅力は1つ。事実で言い切る)
必須:(3点以内)
働き方:勤務地/時間/休日/残業目安
仕事内容と1日の流れは下で紹介します。仕事内容と働き方をご確認いただき、ご納得いただけたら、応募へお進みください
例)バックオフィス(経理)の場合
経理スタッフ(請求〜入金消込までを滞りなく回す)
──担当範囲が明確で、まずは「正確に回す」ことに集中できます。
必須:経理実務1年以上/Excelの基本操作/期限を守れる
働き方:◯◯(最寄り:◯◯)/9:00-18:00/土日休み/残業:月0〜10h(目安)
仕事内容と1日の流れは下で紹介します。仕事内容と働き方をご確認いただき、ご納得いただけたら、応募へお進みください。
例)製造(未経験可)の場合
製造スタッフ(手順どおりに製品を仕上げる工程担当)
──工程が決まっているので、まずは「決められた通りに進める」ことから始められます。
必須:時間を守れる/安全ルールを守れる/立ち作業が可能
働き方:◯◯工場/8:30-17:30/土日/残業:月0〜15h(目安)
仕事内容と1日の流れは下で紹介します。仕事内容と働き方をご確認いただき、ご納得いただけたら、応募へお進みください。
よくあるNGと、直し方の優先順位

NG1|1画面目が「会社紹介」から始まっている
候補者が最初に知りたいのは会社の歴史ではなく「この仕事は何か」です。
職種+役割 → 魅力 → 必須 → 働き方 → 応募に並べ直してください。これだけで離脱は下がります。
NG2|魅力が抽象的で、判断できない
「働きやすい」「成長できる」では、候補者は比較できません。
“事実”に置き換えます(担当範囲、残業目安、忙しい時期、任せ方、評価の見方)。
NG3|必須条件が多すぎる
必須を増やすほど応募は減ります。
1画面目の必須は「成立条件」だけに絞り、判断が必要な部分は本文や面接で確認する設計にします。
NG4|働き方の前提が後ろに隠れている
勤務地・時間・休日・残業の目安は先出しが基本です。
後ろに置くほど「都合の悪い情報を隠している」と受け取られます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 給与は1画面目に出した方がいいですか?
出せるならレンジで出すのが無難です。
事情があって出せない場合は、「決まり方(例:経験・保有資格・前職考慮)」や「見直しタイミング(例:試用期間後に再提示)」など、判断材料を補ってください。
Q2. 魅力が複数ある場合、1画面目に2つ入れてもいいですか?
基本は1つです。どうしても2つ入れたい場合は、「働き方(例:残業目安)」と「業務の特徴(例:担当範囲が明確)」のように性質が違うものを短く置き、本文で詳述します。
Q3. 応募先サイト(採用LP)が無い場合でも改善できますか?
はい。まずは求人詳細の1画面目と、本文冒頭(仕事内容の具体化)を整えるだけでも効果が出ます。
応募導線を強くしたいタイミングで、応募フォームや採用LPを追加していくのが無駄がありません。
補足:応募前の不安を潰す設計は、こちらも参考にしてください。応募前の不安を減らす「FAQ+安心表記」の作り方