中小企業の求人LPファーストビューを15分で整えるチェックリスト

求人LPファーストビューのイメージ画像

「求人LPを作ったけれど応募が増えない」「どこから直せばいいか分からない」──そんなときは、まず
ファーストビュー(1画面目)だけに絞って見直すのがおすすめです。
本記事では、中小企業(20〜100名)の兼務人事・1人目人事が、既存の求人LPを対象に、
15分でファーストビューを整えるためのチェックリストをまとめました。
デザインやコーディングのスキルがなくても、この記事を読みながらチェックすることで、
「今日どこを直すか」「何を指示すればいいか」が1つ以上決まる状態をゴールにしています。

この記事でわかること
  • 中小企業の求人LPで、なぜファーストビューから直すべきなのか
  • 15分で確認できる「ファーストビュー5つのチェックポイント」
  • よくあるNGパターンと、現場で実践しやすい修正パターンの例
  • 修正後に社内レビューや簡易ABテストを行う際の進め方
  • よくある疑問(スローガンやフリー素材の扱いなど)への考え方

なぜ求人LPは「ファーストビュー」から直すべきか

求人LPにたどり着いた候補者は、最初の3〜5秒で「読む/閉じる/後回し」をなんとなく決めています。特にスマホでは、
ファーストビュー(1画面目)だけを見て「自分に関係ありそうか」「怪しくないか」「読む価値がありそうか」を素早くジャッジします。

そのため、どれだけ下の方に良い情報を書いても、ファーストビューで「よく分からない」「自分向けじゃなさそう」と思われた瞬間に
スクロールは止まります。逆に言えば、ファーストビューだけでも「誰向け・何求人か・何が良いか・次に何をすればいいか」
が伝わっていれば、そこから先を読んでもらえる確率は一気に上がります。

また、ファーストビューの改善は、デザインやコードを大きくいじらなくても、見出し・写真・ボタン文言を整えるだけで
取り組めます。兼務人事でも、ワイヤーや修正指示レベルで着手しやすい「最初の一手」として最適です。

求人LPファーストビューのNG例とOK例の比較イラスト
左:よくある「誰向けか分からない」ファーストビュー/右:職種・働き方・勤務地が一目で分かるパターン

15分で見直すための前提と進め方

この記事で想定しているのは、「すでに求人LPが1枚ある状態」で、そこから15分だけ時間をとって見直すケースです。
まだLPがない場合でも、ワイヤー段階でこのチェックを意識しておくことで、最初から外れにくい設計ができます。

進め方のおすすめは次の3ステップです。

  • ステップ1:スマホでLPを開き、ファーストビューをスクショする
  • ステップ2:この記事の「5つのチェック」を見ながら、○/△/×をつける
  • ステップ3:すぐ直せそうな箇所(見出し・写真・ボタン文言)から1〜2点だけ修正方針を決める

すべてを一気に完璧にする必要はありません。「一度で100点」よりも、「15分で60→70点に上げる」くらいの感覚で着手すると、
現場の負荷も軽く、施策も続けやすくなります。

中小企業の求人LPファーストビュー「5つのチェック」

求人LPファーストビューの5つのチェックポイントを示した図解
ファーストビューで確認したい5つのポイント(誰向け・写真・ベネフィット・ボタン・スマホ表示)

チェック1|誰向け・何の募集かが3秒で分かるか

スマホでLPを開いて3秒以内に、次の3点が分かるかを確認します。

  • 誰向けの募集か(例:総務、経理、カスタマーサクセス、店舗スタッフなど)
  • 何の募集か(正社員/アルバイト/パート/業務委託など)
  • どの勤務地か(本社/店舗名/リモート可否など)

よくあるNGは、「一緒に未来をつくる仲間を募集します」のように、きれいな言葉だけで
職種や働き方が分からないパターンです。

OK例:
【総務・経理スタッフ募集】週3〜5日/時短OK/熊本本社のバックオフィスを支えるメンバー募集

  • [チェック]タイトル(H1)に職種名が入っている
  • [チェック]タイトルかサブキャッチに働き方・雇用形態が入っている
  • [チェック]1画面目だけで「自分に関係ある/ない」が判定できる

チェック2|働くイメージが1枚の写真で伝わるか

写真は「おしゃれさ」よりも、仕事のイメージが伝わるかが重要です。

  • 実際のオフィスや店舗で、メンバーが働いている様子
  • 同じ職種のメンバーが、お客様やチームと関わっている場面
  • 机・PC・店内など、日常の仕事が分かるカット

フリー素材の握手写真や、事業と関係の薄い風景写真だけだと、
「自分が働くイメージ」が湧きにくく、応募動機につながりにくくなります。

  • [チェック]写真の中に「自分が働いている姿」を想像できる
  • [チェック]服装・人数・距離感など、現場の雰囲気がなんとなく伝わる
  • [チェック]事業と関係の薄い汎用フリー素材だけになっていない

チェック3|この求人ならではのベネフィットが3〜5個に絞られているか

ファーストビューには、この求人ならではの「得られるもの」を3〜5個だけ置きます。
「やりがい」「成長」などの抽象語だけが並ぶと、求職者は自分ごと化しにくくなります。

ベネフィット例:

  • 残業月10時間以内/基本は定時退社
  • 経理未経験でもOJT+マニュアルで段階的に習得
  • 子育て中メンバー3名/学校行事の休みも取りやすい文化
  • [チェック]「この求人ならでは」のポイントが3〜5個に絞られている
  • [チェック]抽象的な言葉だけで終わっておらず、具体例がある
  • [チェック]ターゲットが「自分ごと」として読みやすい内容になっている

チェック4|応募・問い合わせボタンが迷わず押せる位置にあるか

ファーストビューで、次に何をすればいいかが分かる状態になっているかを確認します。

  • 1画面目にボタンが1つは表示されている(スクロール不要)
  • ボタン文言で、「この先に何があるか」がイメージできる
  • 「まずは話を聞きたい人向け」と「本応募したい人向け」を分けてもOK

例:
「オンライン30分のカジュアル面談を予約する」
「応募フォームに進む(履歴書・職務経歴書は後からでもOK)」

チェック5|スマホで見たとき、窮屈/スカスカになっていないか

最後に、必ずスマホ実機で確認します。

  • ヘッダーや余白で、1画面目の半分以上が埋まっていないか
  • タイトルが2〜3行程度に収まっているか(折り返しだらけになっていないか)
  • 写真が極端に小さくないか/大きすぎて他の情報が見えなくなっていないか

おすすめは、スマホでファーストビューをスクショし、次の3つを○△×で評価する方法です。

  • 誰向け・何の求人かが一目で分かる
  • 働くイメージが写真とコピーから伝わる
  • 次に押すべきボタンが迷わない

○が2つ以上あれば「悪くない」状態です。△や×が多い場合は、まず見出し・写真・ボタン文言のいずれか1〜2点だけを
修正対象として決めるのがおすすめです。

よくあるNG例と、いますぐできる修正パターン

NG1|企業ストーリーを詰め込みすぎて、求人内容が見えない

中小企業の採用LPでよくあるのが、会社の歴史・ビジョン・サービス説明を1画面目に詰め込みすぎるパターンです。
求職者が知りたい順番は、概ね次のようになります。

  1. 自分に関係ある求人か(職種・勤務地・雇用形態)
  2. 働き方・条件
  3. どんな人と働くのか
  4. 会社の歴史やビジョン

歴史やビジョンは大切ですが、ファーストビューでは求人としての要点を優先し、
ストーリーはその下のセクションで丁寧に伝える方が、候補者にとって親切です。

NG2|抽象的なキャッチコピーだけが大きく目立っている

「世界をもっと◯◯に」「人と企業の可能性を広げる」のようなスローガンだけが大きく表示され、
職種や働き方が見えないケースも多くあります。

対策としては、スローガンを完全に消す必要はなく、メイン見出しを「職種+働き方+一言ベネフィット」に変えるのがおすすめです。

例:
【カスタマーサクセス(正社員)】フルリモートOK/残業月10時間以内のBtoBサポートメンバー募集
〜人と企業の可能性を広げるSaaSベンチャー〜

NG3|フリー素材だけで他社と見分けがつかない

汎用的なビジネスフリー素材だけだと、どうしても「どこかで見たことのある求人」に見えてしまいます。
可能であれば、スマホで撮ったラフな写真でも構わないので、自社のオフィス・店舗・メンバーの様子を優先しましょう。

もし社内写真の掲載が難しい場合は、業種に近いフリー素材+キャプション(説明文)で補う方法もあります。

例:写真の下に「実際の対応イメージ」「1日の対応件数」「一緒に働くチーム人数」などを書くだけで、
「ただのイメージ画像」から「情報のある画像」に変わります。

修正後にやること(社内レビューと簡易ABテスト)

求人LPファーストビュー改善のプロセス図(修正→レビュー→ABテスト→数字メモ)
ファーストビュー改善は「修正 → 社内レビュー → 1要素だけABテスト → 月次で数字メモ」の4ステップで十分

社内レビュー:現場と経営の3者で15分だけ合わせる

ファーストビューを直したら、現場・経営・人事の3者で15分だけレビューするのがおすすめです。
次の3つの質問をベースに意見をもらうと、ズレや誤解を減らせます。

  • この1画面だけ見て、自分なら応募したくなるか?
  • 誇張や嘘になっている部分はないか?
  • 現場の雰囲気・働き方と大きなギャップはないか?

この確認を挟むことで、応募後に「話が違う」と言われてしまうリスクを抑え、内定辞退や早期離職の防止にもつながります。

簡易ABテスト:月ごとに1要素だけ変えてみる

本格的なABテストツールがなくても、「1ヶ月ごとにファーストビューの1要素だけ変える」だけで、
改善のヒントは十分得られます。

  • 1ヶ月目:タイトル(職種名+ベネフィット)を変更
  • 2ヶ月目:写真を差し替え(フリー素材→自社写真など)
  • 3ヶ月目:ボタン文言や配置を変更(応募/カジュアル面談の2種類に分ける など)

そのうえで、「LP閲覧数」「応募数」「LP→応募のCVR」を月1回メモしておくだけでも、
「何が効いているか」「どこを優先的に直すべきか」の仮説が立てやすくなります。

よくある質問(FAQ)

Q1. ファーストビューだけ直しても、そこまで効果は出ませんか?

中長期的には全体の改善が必要ですが、最初のハードルは「読んでもらうこと」です。
ファーストビューで「誰向け・何の求人か・何が良いか・次に何をすればいいか」が伝わるようになるだけでも、
スクロール率や応募率が変わるケースは多くあります。
まずはファーストビューだけでも60点→70点に上げてから、下層の改善に進むイメージで問題ありません。

Q2. 会社のビジョンやストーリーはどこで伝えればいいですか?

ファーストビューでは求人としての要点を優先し、ビジョンやストーリーは
「会社紹介」「働く環境」「代表メッセージ」などのセクションで丁寧に伝えるのがおすすめです。
スローガンはサブキャッチとして残しつつ、メイン見出しは職種+働き方+ベネフィットに寄せるとバランスが取りやすくなります。

Q3. 自社で撮影した写真がなく、フリー素材しか使えません。

その場合は、業種に近いフリー素材を選んだうえで、キャプション(写真の説明文)を工夫しましょう。
「イメージ写真です」「実際の業務イメージ」「1日の対応件数」など、
テキストを添えるだけでも、候補者に伝わる情報量は増えます。
将来的には、スマホで構わないのでオフィスや店舗の様子を数枚撮影して差し替えるのがおすすめです。

Q4. ファーストビューの改善と同時に、フォームやFAQも触るべきですか?

余力があれば同時並行もいいですが、まずは「ファーストビュー」と「フォームの離脱ポイント」から手をつけるのが現実的です。
フォーム改善については、別記事「【体験】応募フォームの離脱を減らす3つの見直しポイント」で詳しく扱う予定です。